最低賃金と美容師

 

そういえば、この間、

若い美容師さんがお客様として来店してくれました。

 

まあ、忙しさにかけては、というか、

自分の時間がなかなか取れないという点では、

美容師さんもそういう忙しい身と言えるかもしれませんね。

で、

美容業界も求人倍率が2.9倍ほどになっておりまして、

建設や飲食業界ほどではないにしろ

そこそこの人材不足と言われて久しいのですけれども、

なかなか、給料が上がらないで悩んでいるとのことでした。

 

働き方改革のアレで、練習時間が取れないそうです、

まあ、そうでしょうね。

私も、一応美容業界の末席を汚している身ですから

そこは憂慮しておりまして、

外国人の雇用OKというのが美容業界でも既定路線になってきていまして

海外で、猛烈に練習して技術を習得して、

日本に来て働きだしたら、練習時間がとってもらえない美容室で働いている

現在の20代の若手美容師さん、技術的にはあっという間に抜かれます。

 

というか、

私がまだ23歳の頃、半年ほど、一緒に仕事したことがありましたが

現時点で台湾の美容師さん、技術力的には日本人とそう変わらない。もしくは抜かれてると思います。

彼らの仕事に対する勤勉さと練習量、ほんと半端じゃない人が多い。

なぜか。

台湾は、チップの文化がありまして、

シャンプーやカットをお店に支払う以外にも、

指名や、チップなどで稼げるから、一生懸命にやれるんですね

私も、一緒に仕事していて、

「こいつらには、負けん」とかいってメラメラしておりまして、

一緒に切磋琢磨していたんですけれども、

その台湾人美容師に、「わからないところがあるから教えて欲しい」って言われて、

細かーく懇切丁寧に教えていたんです。

 

「そこ、違うよ。」

「ああ。ほら、そんなに力いっぱいやるんじゃなくて、力を入れずに、すーっと、こう、

すーっとやる感じ。わかる?」

みたいに、懇々と教えていたら、

その台湾人。なんて言ったと思います?

 

「ユウイチサン、お前、あたまコンクリートね。」

とかぬかしやがったんです。

 

――――――――――こいつらとは、合わん。

 

若かりし頃の私は、もう二度と同じ職場では働きたくないな。

その当時は思っていましたけれども、

いま、何してんのかなーと思ったりして、

Facebookで検索しようと思ったんですが

職場では英語のニックネームで呼ばれていて台湾名の名前を忘れたので

それもかなわずです。

 

要するに、

そういう海外で死ぬほど頑張ってきた美容師が

日本に入ってきてオーナーが台湾人や中国人資本も入っての大きな美容室ができて、

そこで働く日本人美容師。っていうのがスタンダードの将来がくるのだろうなと私は考えております。

まあ、それはそれでしょうがないんですけどね。

 

 

さて、それはそれとして、

美容師さんの給料に話を戻しますが、

少し前に最低賃金が上がりましたけど、

まだ最低賃金以下で働いている美容師さんが多いようですね。

人口減少を前提とする経済の世界では

最低賃金を引き上げると、生産性が向上する。という考え方が現在のスタンダードとなりつつある中で

未だにそのような環境の美容室は、

本当は早く潰れたほうが日本人美容師にも、

いい影響があると思うんです。

 

最低賃金より少し多めにもらえる美容室が増えれば、

賃金全体が底上げされますので雇い主としてもやめられたくないので

上の層にも波及します、すると、

生産性が低いと言われてる美容業界でも、変わらざるを得なくなりますからね。

 

昔の、若い美容師さんが安く使われてた人口増加時代の、真逆にしないと。辻褄が合わないでしょ。

 

技術先行型の職業ですから、

修行はつらくても辞めてはいけない。なんて思う必要ないと思うんですよね。

昔はそれを美徳とされる向きもありましたが、

それをいいことに低賃金で働かせるってのは、違うと思います。

貴重な人材を安く使ってること自体が、全体の損失に他なりません。

むしろ、

若い人が本来支払われるべき給料をきちんともらえなくて、

結果、自己投資ができないってのは、

貴重な時間を浪費しているにすぎません。

何を言いたいかというと、

つまり、

 

YOU、早う、うちに来たらいいじゃない。

 

ということです。

 

美容師さん、今年も1名募集してます。

弊社は高いレベルで現役スタイリストとして活躍している技術講師陣も、

理美容揃えて、充実しております。

1日6時間労働、可。です。

社会保険なども、もちろんフルラインナップで加入してます。当たり前ですが。

(健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険)

 

※注意 生まれつき朝型人間の人、無理は禁物です。そのような方の場合は、2部制にして、朝から夕方まで働いてもらいます。

 

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