よく、ご来店される女性の中に
「すいません、昨日、自分で前髪を切っちゃって・・」
と、申し訳なさそうに仰るお客様がおられます。
続けて、
「切るの失敗しちゃって、(美容師に)怒られると思って」
というようなことを申されるのですが、
私は、まったく怒りません。
特に気にもなりません。
あ。切っちゃったんですね。
言うのはそれくらいです。無問題。
どうですか。
優しいでしょ。
ありがとうございます。
人間関係というか、信頼関係の出来上がってる人に対しては、
良いと思いますよ、ま、俺の髪じゃねえし。
とも、少しだけね。冗談半分で言ったりもします。
あんまり落ち込んで、しょげてても仕方ないですしね。
私もできる限り、手は尽くします。
逆に、ほめたりもしますよ。
上手に切れていたり、どうしたらそのような失敗ができるのか?というレベルの失敗だったりしたら。
まあでも、前髪が鬱陶しくて自分で切ってしまうことって、ありますよね。
切ってはいけない。絶対失敗するってわかっていても、
気がついたらハサミをもってサクサクッと。
ああ。やってもーた、的な。
女性のその行為ってほんと昔から不思議でして、
その時の精神状態って、
男の私からすると、一種の自傷行為にすら思えてくるほど、
毎回のように失敗しちゃった、って言うて来られる女性のお客様がおります。
満月ですか?満月の波長の影響なんでしょうか?
なんか、気持ちがザワザワするとか?
ほんと、
なんでいつも失敗するってわかってるのに切るんでしょうね。
ほんと、しょうがない子ねえ。っていう、母親の気持ちが少しわかります。
失敗率が高いにもかかわらず果敢にも前髪セルフカットという
確率的に超不合理ともいえる危険行為に及ぶ時の、女性の心理。
長年、美容師やっていて、理解の難しい、不思議なことの一つです。
前髪の切り方の参考動画、載せておきます。