女ごころ

さて、私、岩田は長年美容師をやっておりますが所謂

女心(おんなごころ)というものを今一つ、理解することができずにいます。

 

髪の毛ひとつとって、

「伸ばしたい、のばそっかな」

といって数年間、伸ばしてみたり、

そうかと思えば、

伸ばしかけの髪を

「バッサリ切りたい。男前にしてください。」

と言ってみたり、

 

いや、それは、わかるんです。

 

生活環境や、結婚、出産、もしくは年齢だとか、
ファッションスタイルとか、ハレの日に向けてとか、

色々な要因があって、髪型を楽しむのは、女性ならではの特権といいますか、
そこはニュートラルに受け止めれるんです、美容師だから。

 

ですが、

恋愛ソングなどでありがちな、

「大嫌い、でも、好き。愛してる。」

みたいな、ああいうやつ。

うああああああーーーーむーりーーーーっと、

虫唾が走ります。

 

まあ、男だからでしょう。と、そこはあきらめてます。

 

 

あれって、女性だと、

「大嫌い、でも、好き、愛してる。」

っていう文章を読むと、

「わかる!言わんとしてること、わかる!」ってなるんでしょうか。

 

あと、あれ、

たとえばTシャツに「イチゴ」の絵がプリントされているのを見て、

「かわいー」とか、

いうでしょう。あなたたちは。

あの「ほわん」とした感じ。

そう、なんとなくの「感じ」でかわいいとか、いうでしょう。

そこが、今一つ、つかめないんですな。

なんか弱々しいものを「かわいい」と認識するのかと言えば、

そうでもない。

釣りで餌として使用する絶対弱者の立場で存在している「イソメ」を、かわいいとか、言わないでしょ。イソメが何か知らない方はググって見てください。

 

それを男である私に「どう?かわいくない?」とか聞かれても、

「イチゴだねえ」としか言えないわけです。

そうして認識した事実のみを述べると

「うわ、なにそのドライな反応」とかいって

軽蔑の対象としてこちらを区別してくるわけです。

 

なんなんすか、まったく。

 

というわけで、明日も私岩田は、

男性美容師による客観的視点・認知心理理論に基づいた

「かわいい」髪型、提供いたします。

「どう?ここをこう切ると、かわいくなくなくない?」

みたいな会話のやり取りは他所でどうぞ。よそで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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