たかが自分に。

 

本日、私の恩人が

亡くなったと報せを貰いました。

 

恩人といっても私が一方的にそう思っているだけで

本人はそうは思っていないかもしれません。

 

大先輩で編成されたグループ

「チーム・KANKOUHEN(肝硬変)」の幹事長を務めていた方なんですが、

肝臓の病気で亡くなりました。

超絶、意識高い系。

 

この人と出会っていなかったら、

今の自分はなかっただろうな。

仕事に死ぬほど厳しくて、決断が早くて、大酒のみで、豪放磊落。それでいていつも自由人。を画に描いたような人でしたので

できれば、自分もこの人みたいになりたいな。

そういう憧れもありました。

 

若いころ、私が本当にお金が無い時、

よく食事に連れて行ってくれました。

飲めなかった私にお酒の飲めるようになる方法を教えてくれました。

「吐いても、腹据えて飲み続けろ。人様に無様な姿を晒すな。」

 

私に、ちょっと小金ができて

こっそり会計を済ませておいたりしようものなら

「お前あほか。俺にやってどうする。後輩にやったれよ。」

と、「注意」という名の鉄拳制裁というか

ボコりを加えられたこともあります。調子に乗んなよと。

なんていうんでしょうか、

私のこっすい虚栄心というか、

俺ってできる男でしょう?っていうキツネのような功名心のようなものが見え見えだったんでしょう。

今では自分も、そういうのがわかるようになりました。

 

「自分はいま、あの人のようにできているだろうか?」

と自問自答すると、まあ、お恥ずかしい限りでして、

おそらく、10分の1もできていません。

 

振り返ってみると、

私は運良く

「この人みたいになりたい」と思える人との出会いが

多い方だと思っています。

 

たかがこんな自分に、何ができるか。

 

普段意識することはほとんど無かったんですが、

忘れたらいかんなあ。と思い出させられました。

 

 

 

 

 

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